動画のテロップ入れ方完全ガイド|企業担当者が押さえるべき基本と実践
- 3月30日
- 読了時間: 10分
「せっかく撮影した動画なのに、テロップがないと内容が伝わりにくい」と感じたことはないでしょうか。採用動画や会社紹介動画を制作する際、テロップ(字幕)の有無はじつは視聴完了率に大きく影響します。
音声なしで動画を視聴するユーザーは全体の85%以上にのぼるというデータもあり、テロップは今や動画の必須要素といえるでしょう。しかし「どんなソフトを使えばいいのか」「フォントや文字サイズはどう決めるのか」といった疑問を持つ担当者の方も多いはずです。
この記事では、動画のテロップ入れ方を基本から実践まで丁寧に解説します。自社で対応する場合の手順から、外注する場合の費用相場まで網羅していますので、ぜひ最後までお読みください。
≫ この記事で分かること |
≫ テロップとは?字幕・キャプションとの違い |

まずは「テロップ」という言葉の意味を整理しておきましょう。似た言葉が多く、混乱しやすい部分でもあります。
→ テロップ・字幕・キャプションの定義
テロップは、映像の上に重ねて表示される文字情報の総称です。もともとはテレビ放送で使われていた専門用語ですが、現在は動画全般に使われます。
「字幕」は主に話者の台詞をテキスト化したもの、「キャプション」は映像の補足情報を指すことが多い言葉です。ただし、実務の現場ではこれらをほぼ同義として使うケースがほとんどでしょう。
✏️ ポイント |
ポイント: 企業向けの動画制作では、「テロップ」という呼称が最も一般的です。発注時や社内共有の際は「テロップ」で統一すると齟齬が生じにくくなります。 |
→ テロップが必要な理由
テロップを入れることで得られる効果は、大きく3つあります。
音声なし環境への対応:SNSやオフィス内で動画を見るとき、音を出せない状況は多い
情報の定着率向上:視覚と聴覚の両方で訴えることで、内容が記憶に残りやすくなる
SEO・アクセシビリティの改善:字幕情報はクローラーに認識されやすく、検索流入にも貢献する
採用動画や研修動画など、企業が制作する動画こそテロップの効果が高いといえます。
≫ テロップ入れ方の基本ステップ |

テロップを入れるための基本的な流れをご説明します。使用するソフトによって操作は異なりますが、大まかな手順は共通しています。
→ ステップ1:編集ソフトを選ぶ
まず、動画編集ソフトを用意することが最初の一歩です。代表的なソフトと特徴を以下にまとめました。
ソフト名 | 対象ユーザー | 費用感 | 特徴 |
CapCut(キャップカット) | 初心者・個人 | 無料(一部有料) | スマホ・PCどちらでも操作可能 |
Adobe Premiere Pro | 中級〜上級者 | 約3,280円/月(個人プラン) | 業界標準。細かい制御が可能 |
DaVinci Resolve | 中級〜上級者 | 無料(有料版あり) | 高機能で無料版でも十分使える |
iMovie | Mac・iPhone ユーザー | 無料 | 直感的な操作で初心者向け |
PowerDirector | 初心者〜中級者 | 約600円〜/月 | 日本語UIで使いやすい |
企業での制作にはAdobe Premiere ProかDaVinci Resolveがよく使われます。品質と操作性のバランスが高く、外注先との連携もスムーズです。
→ ステップ2:テロップを入力する
ソフトを開いたら、以下の手順でテロップを追加します。
動画ファイルをソフトに読み込む(タイムラインに配置)
テキストツール(Premiere Proなら「グラフィック」タブ)を選択する
テキストボックスを作成し、表示したい文章を入力する
タイムライン上でテキストレイヤーの位置と長さを調整する
テロップを表示したいシーンに合わせてタイミングを合わせる
この手順は繰り返し作業になるため、テンプレートを作っておくと効率的です。1本の動画で30〜100箇所以上テロップが入ることも珍しくありません。
→ ステップ3:デザインを整える
文字を入力したら、見やすくなるようデザインを調整します。次のセクションで詳しく解説しますが、フォント・サイズ・色・縁取りの4点が特に重要なポイントです。
≫ テロップデザインの設定ポイント |

テロップの内容が良くても、デザインが読みにくければ意味がありません。視聴者にストレスなく読んでもらえるデザインを目指しましょう。
→ フォントと文字サイズの選び方
企業動画のテロップには、視認性の高いフォントを選ぶことが基本です。
ゴシック体系(Noto Sans JP、游ゴシックなど):画面上で読みやすく企業動画に最適
明朝体は細いため、小さいサイズでは読みにくくなりやすい
装飾系フォントは強調箇所に限定して使用する
文字サイズは画面横幅の4〜6%を目安にするとバランスが取れます。フルHD(1,920×1,080px)の場合、76〜115px前後が目安です。スマートフォンでの視聴を想定するなら、やや大きめに設定しておくと安心でしょう。
→ 文字色と背景の設定
白文字に黒の縁取り(アウトライン)を入れるのが、最も汎用性の高い組み合わせです。映像の明暗に関係なく読めるため、企業動画の現場でも頻繁に使われます。
⚠️ 注意点 |
注意点: 背景色に半透明の帯(バー)を敷く方法も有効ですが、映像の雰囲気を損ないやすい点に注意が必要です。動画のトーンに合わせて選択しましょう。 |
また、企業のブランドカラーをテロップに取り入れることで、動画全体に統一感が生まれます。採用動画や展示会動画では特に意識したいポイントです。
→ テロップの表示位置とタイミング
テロップは基本的に画面下部の中央に配置します。ただし、インタビュー映像ではテロップが話者の口元にかかることがあるため、位置を上下で調整することも必要になります。
表示タイミングは発話の0.5〜1秒後に出し、発話が終わる直前に消えるよう設定するのが自然です。タイミングがずれると視聴者に違和感を与えるため、丁寧に合わせましょう。
≫ 企業動画ならではのテロップ活用術 |

一般的な動画編集の知識に加えて、企業向け動画には押さえておきたい独自のポイントがあります。
→ 採用動画でのテロップ活用
採用動画では、社員インタビューのセリフをテロップ化することが多くなります。このとき意識したいのが「話し言葉をそのまま文字にしない」という点です。
口語表現は文字にすると冗長になりがちです。「えー」「あー」などのフィラー(つなぎ言葉)は省き、内容を整理した形でテロップに起こすと読みやすくなります。
また、キーメッセージをテロップで強調する手法も効果的です。「チームで働く文化」「成長できる環境」といった訴求ポイントを大きく表示することで、視聴者の印象に残りやすくなるでしょう。
→ 研修動画・マニュアル動画でのテロップ活用
研修動画では、テロップが「情報の補足ツール」として機能します。
専門用語や数字はテロップで明示する
手順を番号付きテロップで示すと、視聴者が迷わない
重要な注意事項は色や大きさを変えて目立たせる
視聴者は動画を一時停止しながら確認することも多いため、テロップの情報量は適切に絞ることが大切です。1テロップに20〜30字以内を目安にすると読みやすくなります。
→ 展示会・プロモーション動画でのテロップ活用
展示会動画は騒音の多い環境で再生されることが多く、テロップの役割が特に重要になります。
音声が聞こえなくてもテロップだけで内容が伝わるよう設計することが、展示会動画のポイントです。キャッチコピーや製品スペックをテロップでしっかり表示し、視覚的に完結する動画を目指しましょう。
≫ テロップ入れを外注する場合の費用相場 |

「自社でテロップを入れる時間がない」「クオリティを上げたい」という場合は、外注という選択肢もあります。費用感を事前に把握しておきましょう。
→ テロップ追加のみを依頼する場合
すでに完成した動画にテロップだけを追加する場合の費用目安は以下のとおりです。
動画の長さ | テロップ量の目安 | 費用の目安 | 納期の目安 |
1〜3分 | 30〜80箇所 | 3〜8万円 | 3〜5営業日 |
3〜5分 | 80〜150箇所 | 8〜15万円 | 5〜7営業日 |
5〜10分 | 150〜300箇所 | 15〜30万円 | 7〜14営業日 |
テロップの量・デザインの複雑さ・修正回数によって費用は変わります。見積もり段階で「テロップのデザインサンプルを見せてほしい」と確認するとよいでしょう。
→ 動画制作からまとめて依頼する場合
撮影・編集・テロップまで一括で発注する場合は、制作費に含まれることがほとんどです。
企業向け動画の一般的な制作費は30〜80万円前後が相場です。この金額の中にテロップ作業も含まれるため、「テロップのクオリティまでしっかりこだわりたい」という場合は、一括発注のほうがコスパが高くなることもあります。
💬 現場の声 |
現場のアドバイス: テロップのデザインやフォントをどこまで指定できるか、修正の回数制限はあるかを、発注前に必ず確認してください。この2点があとからトラブルになるケースが多いです。 |
→ 自社対応と外注の比較
項目 | 自社対応 | 外注 |
コスト | ソフト代のみ(無料〜約4,000円/月) | 3〜30万円前後 |
品質 | 担当者のスキルに依存 | プロのクオリティ |
時間 | 制作者の工数が必要 | 社内の手間が不要 |
修正対応 | 随時対応可能 | 回数・期間に制限あることも |
動画本数が多い場合は外注、1〜2本のスポット制作なら自社対応という使い分けも現実的な選択肢です。
≫ よくある質問 |
→ Q1. テロップは全セリフを文字にすべきですか?
必ずしも全セリフを文字起こしする必要はありません。視聴者が「聞き取りにくい・理解しにくい」と感じる部分を優先的にテロップ化することが基本です。インタビュー動画では全文テロップが一般的ですが、ナレーション動画ではキーワードや数字だけを強調する手法もよく使われます。動画の目的と視聴シーンに合わせて判断しましょう。
→ Q2. フォントは何を使えばいいですか?
企業動画にはNoto Sans JP(Googleフォント・無料)や游ゴシックが幅広く使われています。視認性が高く、和文・英文どちらにも対応しやすい点が理由です。ただし、フォントの利用規約は必ず確認してください。商業利用が許可されているフォントを使う必要があります。
→ Q3. テロップを入れると動画の容量は増えますか?
テロップはテキストデータとして動画に埋め込まれるか、映像として焼き込まれます。焼き込み(バーン・イン)の場合は映像品質の設定次第ですが、テロップの追加による容量増加はごくわずかです。通常の企業動画では気にする必要はないでしょう。
→ Q4. 外注先を選ぶ際のチェックポイントは何ですか?
以下の4点を確認することをおすすめします。
過去の制作実績:同業種・同ジャンルの動画を手がけているか
修正回数・条件:何回まで無料で修正できるか
テロップのデザイン対応範囲:フォント・色・アニメーションまで対応可能か
納期の明確さ:スケジュールが具体的に提示されるか
制作会社に問い合わせる際は、これらを最初の段階で確認しておくとスムーズです。
≫ まとめ |
動画のテロップ入れ方についてまとめると、以下のポイントが重要です。
テロップは音声なし環境での視聴・情報定着率の向上・アクセシビリティ改善に欠かせない
基本の手順は「ソフト選択→テキスト入力→デザイン調整→タイミング合わせ」の4ステップ
フォントはゴシック体・サイズは画面横幅の4〜6%・白文字+黒縁取りが汎用的
採用動画・研修動画・展示会動画それぞれに適したテロップ活用法がある
外注費用は動画の長さによって3〜30万円前後が目安




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