採用動画の作り方 完全ガイド|企画から公開まで全工程を解説
- 3月31日
- 読了時間: 10分
「採用動画を作りたいけれど、何から始めればいいかわからない」——そんな悩みを抱える採用担当者の方は、とても多いのではないでしょうか。
求職者に会社の魅力を伝えるため、採用動画の重要性は年々高まっています。しかし、いざ制作しようとすると、「構成はどうする?」「費用はいくらかかる?」「外注すべきか内製すべきか?」と疑問が次々と出てきて、なかなか前に進めない担当者も少なくありません。
この記事では、採用動画の作り方を企画から撮影・編集・公開まで全工程にわたって解説します。費用の目安や制作期間、失敗しないためのチェックポイントも盛り込んでいますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
≫ この記事で分かること |
≫ 採用動画とは?なぜ今必要なのか |

→ 採用動画が注目される背景
採用動画とは、求職者に向けて自社の魅力・社風・仕事内容などを映像で伝えるコンテンツです。求人票やパンフレットだけでは伝わりにくい「働く雰囲気」や「社員のリアルな声」を、動画という形式で届けられる点が最大の強みになります。
近年はスマートフォンの普及により、求職者が情報収集の手段として動画を選ぶケースが増えています。テキストより短時間で多くの情報を伝えられるため、採用活動における動画活用は今や標準的な手法になりつつあるでしょう。
→ 採用動画を作ることで得られる効果
採用動画を制作することで、主に次の3つの効果が期待できます。
応募者の質・量の向上:会社のリアルを伝えることで、自社にマッチした候補者が集まりやすくなる
採用ミスマッチの減少:入社前に職場環境や社風を把握してもらうことで、早期離職リスクを下げられる
採用担当者の工数削減:説明会や面接での質問が減り、選考プロセスを効率化できる
✏️ ポイント |
採用動画は「入口を広げる」だけでなく、「入ってきた人の質を高める」ためのツールでもあります。 |
≫ 採用動画の種類と選び方 |

→ 代表的な採用動画の種類
採用動画といっても、目的や使用シーンによって種類はさまざまです。まずは代表的な種類を整理してみましょう。
種類 | 主な内容 | 適した使用シーン |
会社紹介動画 | 事業内容・ビジョン・社風 | 採用サイト・説明会 |
社員インタビュー動画 | 社員のリアルな声・キャリア | 求人媒体・SNS |
職場環境紹介動画 | オフィス・工場・チームの雰囲気 | 採用サイト・YouTube |
代表メッセージ動画 | 経営者の想い・ビジョン | トップページ・会社説明会 |
一日密着動画 | 社員の仕事の流れをリアルに紹介 | SNS・YouTube |
→ 目的に合わせて種類を選ぶポイント
「とりあえず採用動画を作ろう」と動き始めると、完成してから「思っていた使い方ができない」となるケースがあります。制作前に、まず「どの採用フェーズで使うか」を明確にすることが大切です。
認知拡大・ブランディングが目的なら → 会社紹介動画・代表メッセージ動画
応募を増やすことが目的なら → 社員インタビュー・一日密着動画
内定承諾率を上げることが目的なら → 職場環境紹介・社員のリアルな声
目的と種類をセットで決めておくと、制作の方向性がブレにくくなります。
≫ 採用動画の作り方:企画〜公開まで全工程 |

→ ステップ1:企画・コンセプト設計
採用動画制作の最初のステップは、「何を・誰に・どう伝えるか」を決める企画フェーズです。ここが曖昧なまま撮影に入ると、後から方向修正が難しくなるため、最も時間をかけるべき工程といえます。
企画フェーズで決めるべき項目は、次のとおりです。
ターゲット設定:新卒・中途・特定の職種など、誰に向けて作るかを絞る
伝えたいメッセージ:「うちの会社はこういう人に向いている」というコアメッセージを1〜2文で言語化する
動画の尺と構成:1〜3分が採用動画の標準的な尺。長すぎると離脱されやすくなる
使用する媒体:採用サイト・YouTube・SNS・説明会など、どこで使うかによって最適な尺と構成が変わる
KPIの設定:再生回数・応募数・内定承諾率など、効果測定の指標を事前に決めておく
✏️ ポイント |
企画段階でターゲットとメッセージを明確にしておくことが、制作の成否を大きく左右します。 |
→ ステップ2:撮影準備(キャスティング・ロケハン)
企画が固まったら、撮影に向けた準備を進めます。出演する社員の選定(キャスティング)とロケーション調査(ロケハン)が主な作業です。
社員インタビューなどでは、出演者の選び方が動画のリアリティに直結します。「話が上手い人」よりも「その会社らしさを体現している人」を選ぶほうが、求職者に刺さる動画になることが多いでしょう。
撮影場所については、オフィス・工場・会議室など実際の業務環境を使うと生活感が出て効果的です。一方、整頓されていない場所や照明条件が悪い場所は事前に整備しておく必要があります。
→ ステップ3:撮影・編集・納品
撮影当日は、プロのカメラマンとディレクターが同行するケースがほとんどです。社内でのインタビュー撮影であれば、半日〜1日で収録が完了することが多くなります。
撮影後の編集フェーズでは、カット編集・テロップ挿入・BGM選定・カラーグレーディングなどを経て、完成版に仕上げていきます。修正回数や確認フローによって期間は変わりますが、撮影から納品まで約2〜4週間が目安です。
納品形式はMp4がスタンダードですが、使用する媒体に合わせた解像度・アスペクト比(横型/縦型/正方形)で複数バリエーションを用意しておくと汎用性が高まります。
≫ 採用動画の費用相場と制作期間 |

→ 制作方法別の費用相場
採用動画の費用は、「外注(制作会社に依頼)」「内製(自社で制作)」「クラウドソーシング活用」の3パターンによって大きく異なります。
制作方法 | 費用目安 | メリット | デメリット |
制作会社へ外注 | 30〜150万円 | クオリティが高い・企画から任せられる | 費用が高め |
内製(自社制作) | 3〜30万円(機材・ソフト代) | コストを抑えられる | クオリティの担保が難しい |
クラウドソーシング | 5〜50万円 | 比較的安価・スピーディ | 品質にばらつきあり |
制作会社へ依頼する場合、シンプルな社員インタビュー1本なら30〜50万円、複数シーン・複数人のインタビューを含む本格的な採用動画であれば80〜150万円程度が一般的な相場です。
→ 制作期間の目安
制作にかかる期間は、規模と修正回数によって変わります。
工程 | 期間の目安 |
企画・コンセプト設計 | 1〜2週間 |
撮影準備(ロケハン・キャスティング) | 1〜2週間 |
撮影 | 半日〜2日 |
編集・確認・修正 | 2〜3週間 |
最終納品 | 1〜3営業日 |
合計 | 約5〜8週間 |
✏️ ポイント |
「来月の説明会で使いたい」という場合でも、企画から逆算すると最低でも6週間前には動き出すことを強くおすすめします。 |
≫ 採用動画で失敗しないための5つのポイント |

→ ポイント1:ターゲットを絞りすぎないが、ぼかしすぎない
採用動画でよくある失敗の1つが、「誰にでも当てはまるメッセージ」になってしまうことです。「明るく元気な方を募集!」では、見た人の記憶に残りません。
一方で、「28歳・東京出身・〇〇大学理系出身の人のみ」のように絞りすぎると、応募者の母数が減りすぎてしまいます。「こういう価値観・仕事スタイルの人に向いている」というレベルで表現するのが適切でしょう。
→ ポイント2:社員のリアルな声を大切にする
企業側が「こう言ってほしい」と用意した台本通りに社員が話す動画は、求職者に見透かされやすいものです。多少言葉が詰まっても、社員が自分の言葉で語っている動画のほうが信頼感を生みます。
インタビューでは「入社してよかったこと」だけでなく、「大変だったこと・乗り越えた経験」も語ってもらうと、リアリティが増して好感度が上がります。
→ ポイント3:最初の5秒で引きつける
採用動画も一般のコンテンツと同様、冒頭5秒が最も重要です。冒頭につまらない挨拶や会社ロゴのアニメーションが長く続くと、そのまま離脱されてしまう可能性があります。
「思わず続きが見たくなる」問いかけや印象的なシーンをオープニングに持ってくることで、視聴完了率を上げることができます。
→ ポイント4:公開媒体に合わせた尺と比率で編集する
同じ素材でも、YouTubeなら横型16:9・InstagramリールやTikTokなら縦型9:16というように、媒体に合わせて編集バリエーションを用意することが重要です。
また、SNSでの再生は字幕なしで視聴される割合が低いため、テロップや字幕を丁寧に入れることも必須です。
→ ポイント5:公開後のデータ分析を忘れない
採用動画は公開して終わりではありません。再生回数・視聴完了率・クリック率などのデータを定期的に確認し、次の制作や改善に活かすことが大切です。動画の効果を数字で見えるようにすることで、採用活動全体のPDCAを回しやすくなります。
≫ 外注か内製か?判断の基準と外注先の選び方 |

→ 内製に向いているケース・外注に向いているケース
採用動画を内製するか外注するかは、「目的とクオリティへの要求水準」によって判断するとよいでしょう。
項目 | 内製向き | 外注向き |
使用目的 | SNS・社内共有など | 採用サイト・説明会・求人媒体 |
求めるクオリティ | カジュアル・リアル感重視 | ブランドイメージに関わる |
予算 | 低予算 | ある程度の予算がある |
制作リソース | 社内に動画担当者がいる | 専任担当者がいない |
対外的なイメージに関わる採用動画や、複数媒体での展開を想定する場合は、制作会社への外注を検討することをおすすめします。
→ 制作会社を選ぶ際のチェックポイント
外注先を選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。
採用動画・企業向け動画の制作実績が豊富か
企画から撮影・編集・納品まで一貫対応しているか
修正回数や著作権の扱いが明確に示されているか
担当者とのコミュニケーションがスムーズか
予算感と納期の相談に柔軟に応じてくれるか
✏️ ポイント |
実績のあるパートナーを選ぶことで、企画の段階からプロの視点でアドバイスを受けられ、完成度の高い動画に仕上がります。 |
≫ よくある質問 |
→ Q1. 採用動画の適切な長さはどのくらいですか?
採用動画の標準的な尺は1〜3分が目安です。採用サイトや説明会での上映であれば2〜3分、SNSでの拡散を狙うなら60〜90秒以内に収めるほうが効果的でしょう。媒体と目的に合わせて複数バリエーションを用意するのが理想的です。
→ Q2. 社員のインタビュー撮影に協力してもらえるか不安です。
出演を強制すると動画のリアリティが失われます。まずは社内で「出てもいい」という意欲のある社員を公募し、小さな規模から始めてみるのがおすすめです。多くの場合、実際に撮影してみると「楽しかった」「会社への愛着が増した」という声も聞かれます。
→ Q3. 採用動画を作るのにどのくらいの期間がかかりますか?
企画から納品まで約5〜8週間が標準的な期間です。修正回数が多い場合や、撮影日程の調整に時間がかかる場合はさらに長くなることもあります。説明会・採用イベントの日程から逆算して、最低でも2か月前には動き出すことを意識してください。
→ Q4. 採用動画を作ったのに応募が増えません。原因は何でしょうか?
動画の内容よりも、「動画の露出が少ない」ことが原因のケースが多くあります。採用サイトに掲載するだけでなく、YouTube・LinkedIn・各種SNSでの展開、求人媒体への埋め込みなど、配信チャネルを広げることが重要です。また、冒頭5秒の離脱率や視聴完了率などのデータを確認し、コンテンツ自体の見直しも行いましょう。
≫ まとめ |




コメント