IR動画制作の完全ガイド|費用・制作期間・成功のポイントを解説
- 3月31日
- 読了時間: 10分
「IR動画を作りたいけど、何から始めればいいかわからない」「費用がどのくらいかかるのか見当もつかない」——そんな悩みを抱えている広報・IR担当者の方は多いのではないでしょうか。
IR動画は株主・投資家に企業の魅力や方針を伝える重要なツールです。しかし、通常の企業紹介動画とは異なる配慮が求められるため、制作会社選びや進め方に迷う方も少なくありません。
この記事では、IR動画制作の基礎知識から費用相場・制作期間・成功するためのポイントまで、現場目線でわかりやすく解説します。これを読めば、御社のIR動画制作をスムーズにスタートできるはずです。
≫ この記事で分かること |
≫ IR動画とは?なぜ今、企業に求められるのか |

IR動画(Investor Relations動画)とは、企業が株主・投資家・アナリストに向けて制作する映像コンテンツのことです。決算説明会の録画・経営者メッセージ・事業紹介・中期経営計画の解説など、さまざまな形式があります。
→ テキストでは伝えきれない「熱量」を届けられる
決算資料やIRレポートはデータを正確に伝える上で欠かせません。しかし、文字と数字だけでは経営者のビジョンや企業文化の温度感は伝わりにくいでしょう。
動画であれば、代表のトーンや表情・現場の雰囲気・社員の声を通じて、投資家に「この会社に投資したい」という感情的な動機を生み出すことができます。IRにおいて「共感」は非常に重要な要素です。
→ 個人投資家へのリーチが広がっている
近年、NISAの拡充や投資への関心の高まりから、個人投資家の数が急増しています。個人投資家は機関投資家と異なり、IRレポートを細かく読むよりも動画でざっくり理解したいというニーズが強い傾向があります。
YouTubeや自社サイトへのIR動画掲載は、こうした層への情報発信として非常に有効な手段といえるでしょう。
→ 開示の透明性・公平性を高める手段になる
金融商品取引法では、投資家に対する情報開示の公平性が求められています。動画をWebで公開することで、機関・個人を問わず同じタイミング・同じ内容の情報を届けられます。これはフェアディスクロージャーの観点からも評価されるポイントです。
≫ IR動画の主な種類と活用シーン |

IR動画には複数の種類があり、それぞれ目的と活用シーンが異なります。御社の課題に合ったタイプを選ぶことが大切です。
→ 決算説明会・事業説明会の録画・配信動画
最もオーソドックスなIR動画です。決算発表後に開催される説明会の様子を撮影・編集して公開します。当日参加できなかった株主や個人投資家に対して、後から視聴できる環境を整えられます。
ライブ配信と録画公開を組み合わせることで、リーチをさらに広げることが可能です。
→ 代表メッセージ・CEOインタビュー動画
経営者が直接カメラに向かってメッセージを発信する動画です。「なぜこの事業に取り組むのか」「中長期でどこを目指しているのか」を言語化することで、企業への信頼感と期待感を高める効果があります。
2〜5分程度のコンパクトな尺が一般的で、定期的に更新することでIRページへの再訪問を促せます。
→ 事業紹介・IR説明動画
会社の事業内容・ビジネスモデル・競合優位性などをわかりやすく解説する動画です。図解やアニメーションを活用することで、複雑なビジネスモデルも視覚的に整理できます。
投資家説明会の補足資料として使うほか、自社IRページのメインコンテンツとして活用するケースも増えています。
≫ IR動画制作の費用相場 |

IR動画の制作費用は、動画の種類・尺・演出のクオリティによって大きく変わります。以下の表を参考にしてください。
動画の種類 | 尺の目安 | 費用相場 |
決算説明会の撮影・録画 | 60〜90分 | 15〜30万円 |
CEOメッセージ動画 | 2〜5分 | 25〜50万円 |
事業紹介動画(インタビュー中心) | 3〜7分 | 30〜60万円 |
事業紹介動画(アニメーション含む) | 3〜5分 | 50〜100万円 |
IR総合動画(複数コンテンツ) | 複数本セット | 80〜150万円 |
→ 費用に影響する主な要素
費用が変動するのは、主に以下の要素によります。
撮影日数・ロケ地数:複数拠点での撮影が必要な場合は追加費用が発生する
出演者数・スタジオ使用の有無:スタジオ収録か、オフィス・工場での撮影かで変わる
アニメーション・グラフィックの量:図解・モーショングラフィックスは工数が増える
翻訳・字幕対応:英語など多言語対応が必要な場合は別途費用が必要になる
修正回数の上限設定:修正が多いほど費用は増加する傾向がある
→ 安さだけで選ぶと失敗しやすい理由
IR動画は企業の「顔」として投資家の目に触れます。クオリティが低いと、むしろ企業イメージを損ねるリスクがあります。
💬 現場の声 |
制作費を抑えすぎた結果、映像のクオリティに問題が生じ、IR動画を公開できなかったというケースは現場でも耳にします。費用対効果を考えた上で、適切な予算設定をすることが大切です。 |
≫ IR動画制作の流れと期間の目安 |

IR動画の制作は、決算発表のスケジュールと連動することが多く、スケジュール管理が非常に重要です。ここでは、依頼から納品までの一般的な流れを解説します。
→ ステップ別の制作フロー
ヒアリング・企画立案(1〜2週間):制作会社に要件を伝え、構成・演出の方向性を決定する
台本・絵コンテ作成(1〜2週間):出演者のセリフ・映像の流れを文書化する
撮影(1〜3日):スタジオまたはロケ地での本番撮影
編集・グラフィック制作(2〜3週間):映像編集・テロップ・BGM・アニメーションの組み込み
確認・修正(1〜2週間):担当者チェック → 修正 → 最終確認
納品:動画ファイルの納品または配信環境への組み込み
→ 全体スケジュールの目安
標準的なIR動画(CEOメッセージ〜事業紹介)の制作期間は、約6〜10週間が目安です。
ただし、決算発表直後に公開したい場合や、株主総会に合わせたいケースでは、逆算してスケジュールを組む必要があります。遅くとも公開希望日の2〜3ヵ月前には制作会社への相談を始めることをおすすめします。
→ 決算スケジュールとの連動がカギ
IR動画は「作って終わり」ではなく、定期的に更新するものです。3月期決算の企業であれば、5〜6月の決算発表・株主総会シーズンに向けて4月には動き出すのが理想的といえるでしょう。
≫ IR動画を成功させるための5つのポイント |

→ ポイント1:ターゲット投資家を明確にする
「誰に見てもらいたいか」によって、内容・トーン・尺が変わります。機関投資家向けなら詳細な数字やロジックの説明が求められますが、個人投資家向けなら親しみやすさや事業のわかりやすさが重要になります。
ターゲットが曖昧なまま制作を進めると、「誰にも刺さらない」動画になってしまいます。
→ ポイント2:経営者の「生の言葉」を引き出す
IR動画で最も投資家の心を動かすのは、台本を丸読みするCEOの言葉ではありません。「なぜこの事業をやっているのか」「どんな未来を作りたいのか」という経営者の本音と熱量です。
制作会社と事前に十分なヒアリングを行い、経営者が自分の言葉で語れる環境を整えましょう。インタビュー形式を取り入れると、自然な発言を引き出しやすくなります。
→ ポイント3:情報の正確性を最優先にする
IR動画には、証券取引所の規則や金融商品取引法に沿った表現が求められます。数字の誤りや誇大な表現は法的リスクになりかねません。
💬 現場の声 |
制作中は必ず法務・コンプライアンス部門と連携し、公開前の最終確認を徹底してください。数字の単位・時制・表現の正確性は、IR担当者が一次責任者として確認することが大切です。 |
→ ポイント4:字幕・多言語対応を検討する
外国人投資家の比率が高い企業や、グローバル展開を視野に入れている企業は、英語字幕や英語版動画の制作も検討しましょう。英語対応を追加する場合の費用は、日本語版の1.2〜1.5倍程度が目安です。
また、日本語動画にも字幕を入れることで、音声なしで視聴するユーザーへの配慮ができます。
→ ポイント5:公開後の効果測定を設計しておく
動画を公開して終わりではなく、「何回再生されたか」「どこで離脱されているか」などのデータを計測する仕組みを事前に設けましょう。YouTubeのアナリティクスや自社サイトのアクセス解析を活用することで、次回制作への改善につなげられます。
≫ IR動画制作会社を選ぶ際のチェックポイント |

→ 制作実績と業界理解を確認する
IR動画は一般的なPR動画と異なり、金融・法規制・投資家心理への理解が求められます。依頼前には「IR動画や企業向け動画の制作実績があるか」を必ず確認しましょう。
実績のある制作会社は、台本作成の段階から「投資家にどう見せるか」という視点でアドバイスをしてくれます。
→ 企画〜納品を一貫対応しているかを確認する
制作会社によっては、企画・撮影・編集を別々の外注業者に丸投げしているケースもあります。窓口が1つで一貫対応できる会社のほうが、品質管理・スピード・コストの面で安心感があります。
Heatでは企画・撮影・編集・納品まで一貫して対応しており、担当者が最初から最後まで伴走します。東京を拠点に全国対応しているため、本社以外の拠点での撮影にも柔軟に対応可能です。
→ 修正対応の範囲と回数を事前に確認する
IR動画は社内確認・法務確認・経営者確認など、複数の関係者によるレビューが必要です。そのため、修正回数がかさみやすい特性があります。
契約前に「修正は何回まで含まれるか」「追加修正の単価はいくらか」を明確にしておくと、トラブルを防げます。
≫ よくある質問 |
→ Q1. IR動画の制作期間はどのくらいかかりますか?
標準的な制作期間は約6〜10週間です。ただし、撮影内容の複雑さや修正の回数によって前後します。決算発表や株主総会に合わせたい場合は、公開希望日の2〜3ヵ月前には制作会社への相談を開始するのが安心です。
→ Q2. 決算説明会の撮影のみ依頼することはできますか?
はい、可能です。撮影・録画・簡単な編集のみというご依頼も承っています。費用の目安は15〜30万円程度になります。まずはご要望をお聞かせください。
→ Q3. 英語字幕や英語版の制作にも対応していますか?
対応しています。外国人投資家向けの英語字幕付き動画や、英語ナレーションによる別バージョンの制作も可能です。費用は日本語版の内容・尺によって異なりますので、ヒアリングの際にご相談ください。
→ Q4. 過去にIR動画を作ったことがなくても依頼できますか?
もちろんです。「何を伝えたいかはあるが、動画にしたことがない」という企業様のご依頼も数多く対応しています。ヒアリングの段階から丁寧にヒアリングし、企画・構成の段階からご支援しますのでご安心ください。
≫ まとめ |
IR動画制作についてまとめると、以下のポイントが重要です。
IR動画は株主・投資家に企業の魅力とビジョンを伝える強力なツールである
動画の種類によって費用は異なり、CEOメッセージ動画で25〜50万円、事業紹介動画で30〜100万円が目安
制作期間は約6〜10週間が標準で、決算スケジュールの2〜3ヵ月前には動き出すことが大切
成功のカギは「ターゲット投資家の明確化」「経営者の生の言葉」「情報の正確性」の3つ
制作会社は企画〜納品まで一貫対応できるかどうかを確認することが重要




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