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動画の構成の作り方完全ガイド|企業担当者が押さえるべき7つのステップ

  • 3月30日
  • 読了時間: 10分
「動画を作りたいけれど、何から手をつければいいのかわからない」——そんな悩みを抱えている担当者の方は、多いのではないでしょうか。
撮影の準備や予算の確保ができても、肝心の構成(シナリオの骨格)が曖昧なまま制作を進めてしまい、「完成した動画が伝わらない」「視聴者がすぐ離脱してしまう」という失敗は現場でよく起きています。
実は、動画の出来栄えの8割は「構成の段階」で決まると言っても過言ではありません。撮影や編集の技術よりも、まず「何を・誰に・どんな順番で伝えるか」を設計することが最も重要なのです。
この記事では、動画の構成の作り方を、企業の採用・広報・マーケティング担当者の方に向けてステップごとに解説します。構成表の書き方から、視聴者を最後まで引きつける流れの作り方まで、現場目線でお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。


≫ この記事で分かること




≫ 動画の構成とは?なぜ重要なのか


black flat screen computer monitor turned on near black computer keyboard


構成とは「動画の設計図」のこと


動画の構成とは、映像の内容・順番・メッセージの流れをあらかじめ設計する作業です。
建物を建てる際に設計図が欠かせないように、動画制作にも必ず「設計図」が必要になります。構成が固まっていないまま撮影に臨むと、現場で判断が増えて時間をロスしたり、編集で繋がらない映像が生まれたりします。
一般的に構成は「構成表」や「シナリオ」「絵コンテ(ストーリーボード)」の形でまとめられます。プロの動画制作会社では、企画段階でこれらを必ず作成してから撮影に入ります。


構成なしで撮影するとどうなるか


構成を作らずに撮影を始めると、以下のようなトラブルが起きやすくなります。
  • 撮り忘れが発生し、後日再撮影が必要になる

  • 伝えたいメッセージが散漫になり、視聴者に刺さらない

  • 編集に時間がかかり、制作コストが膨らむ



💬 現場の声

現場の声:構成が曖昧なまま進めた案件は、編集工程で手戻りが多発し、当初の納期から1〜2週間遅延するケースも珍しくありません。最初の設計に時間をかけることが、結果的に全体の効率を上げます。


企業動画において構成が特に重要な理由


採用動画・会社紹介動画・研修動画などの企業向け動画は、視聴者(求職者・顧客・従業員)に対して明確なアクションを促すことが目的です。
そのため「なんとなくかっこいい映像」ではなく、「見た後に行動が変わる映像」を目指す必要があります。そのための最短ルートが、しっかりした構成づくりなのです。



≫ 動画構成を作る前に決めるべき3つの前提


white dry erase board


前提①:誰に見せるのか(ターゲット設定)


構成を作り始める前に、まず「誰に見てもらうのか」を明確にしましょう。
ターゲットによって、使う言葉・映像のトーン・伝える情報の深さはすべて変わります。たとえば新卒採用動画と中途採用動画では、視聴者が重視するポイントが異なります。
ターゲットを絞り込む際は「年齢層・職種・視聴シーン(スマホ/PC・SNS/自社サイト)」まで想定すると、より精度の高い構成が作れるでしょう。


前提②:何を伝えたいのか(メッセージの絞り込み)


1本の動画で伝えられるメッセージは、基本的に1〜2個が限界です。
「会社の歴史も、事業内容も、社員の声も全部入れたい」という要望はよくありますが、詰め込みすぎると視聴者は混乱してしまいます。「この動画を見た人に、何を感じてほしいか?何をしてほしいか?」を一文で言えるようにしてから、構成に入りましょう。


前提③:どのくらいの長さにするか(尺の設定)


動画の長さによって、構成の密度は大きく変わります。目安は以下のとおりです。


動画の種類

推奨尺

特徴

SNS広告・ティザー動画

15〜30秒

インパクト重視、冒頭3秒が勝負

会社紹介・採用動画

2〜5分

ストーリー展開が可能

研修・説明動画

5〜15分

情報量が多く、章立てが重要

ドキュメンタリー系

10分以上

深い共感と信頼醸成に向く


尺が決まると、1つのシーンに使える時間の目安が出てきます。構成づくりの前に必ず確認しておきましょう。



≫ 動画構成の作り方|7ステップで解説


six white sticky notes


ステップ1〜3:企画の土台を固める


まず最初の3ステップで、動画全体の「方向性」を固めます。
  1. 目的・ゴールを言語化する(例:採用エントリー数を増やしたい)

  2. ターゲットペルソナを設定する(例:20〜25歳・理系学生・地方在住)

  3. コアメッセージを1文で作る(例:「この会社なら成長できる」と感じてもらう)


この3つが決まると、構成のすべての判断基準が生まれます。「このシーンは必要か?」「この言葉は適切か?」という迷いが大幅に減るでしょう。


ステップ4〜5:構成表を書く


企画の土台が固まったら、いよいよ構成表の作成に入ります。
  1. シーンを箇条書きで洗い出す(伝えたい要素を順不同で書き出す)

  2. シーンを「起承転結」に並び替える


「起承転結」の基本的なフレームワークは以下のとおりです。


構成パート

内容

目安の尺(3分動画の場合)

起(導入)

視聴者の興味を引く冒頭・問題提起

約20〜30秒

承(展開)

解決策・サービス・企業の特徴を紹介

約60〜90秒

転(深掘り)

具体的なエピソード・社員の声・実績

約40〜60秒

結(締め)

まとめ・行動喚起(CTA)

約20〜30秒



✏️ ポイント

ポイント:構成表は凝りすぎなくてOKです。最初はExcelやGoogleスプレッドシートで「シーン番号・内容・ナレーション・尺」の4列を作るだけで十分に機能します。


ステップ6〜7:シナリオと絵コンテに落とし込む


構成表が完成したら、より具体的なシナリオと絵コンテに展開します。
  1. シナリオ(台本)を書く:ナレーションやインタビューの質問項目、テロップの文言を文章化する

  2. 絵コンテ(ストーリーボード)を作る:各シーンの映像イメージを簡単なイラストや参考写真で示す


絵コンテは高いクオリティのイラストでなくて構いません。「この場面では人物が右側に立っていて、背景はオフィス」という程度の情報でも、撮影チームとの意思疎通に大いに役立ちます。



≫ 視聴者を引き込む構成の「型」3選


Young man smiling while operating a camera gimbal


型①:PASONA(パソナ)の法則


マーケティングでも活用される「PASONA」は、動画構成にも非常に有効です。
  • P(Problem):視聴者の問題・悩みを提示する

  • A(Agitation):その問題が解決されないとどうなるかを示す

  • So(Solution):解決策を提示する

  • N(Narrow down):対象者・期間・条件を絞り込む

  • A(Action):行動を促す


採用動画で言えば「就活でこんな悩みはありませんか?→悩み続けると〇〇になる→弊社ならこう解決できる→こんな人に来てほしい→エントリーはこちら」という流れです。


型②:ストーリー(物語)型


人は論理よりも物語に感情移入します。特に採用動画・ブランディング動画で効果的な型です。
構成は「登場人物の課題→挑戦→葛藤→成長・解決」という物語構造で進めます。社員1人にフォーカスしたドキュメンタリー風動画は、この型が最も映えるでしょう。


⚠️ 注意点

注意点:ストーリー型は感情に訴える反面、情報の網羅性が低くなりがちです。「最後まで見ないと会社概要がわからない」という設計にならないよう、要所で基本情報を盛り込む工夫が必要です。


型③:ハウツー(How-to)型


研修動画・製品説明動画・採用広報コンテンツなどでは、「ハウツー型」が視聴完了率を高めます。
「ステップ1→ステップ2→ステップ3」のように、明確な順序で情報を届ける構成です。視聴者は「次に何が来るか」を理解した上で見続けられるため、離脱率が下がりやすくなります。



≫ 企業動画の種類別|構成の違いと注意点


Woman sitting on floor filming herself with camera.


採用動画の構成ポイント


採用動画で最も重要なのは「共感」と「信頼」の順序です。
冒頭でいきなり「事業内容の説明」を始めると、求職者は興味を持ちにくくなります。まず「あなたのような人が活躍できる場所」という共感から始め、その後に具体的な仕事内容・社風・成長環境を伝えるのが効果的です。
採用動画の構成例(3分尺の場合):
  1. 冒頭インパクト映像+キャッチコピー(15秒)

  2. ターゲットへの問いかけ・共感(20秒)

  3. 社員インタビュー①(仕事の魅力)(45秒)

  4. 社内・職場環境の紹介(30秒)

  5. 社員インタビュー②(入社理由・成長実感)(40秒)

  6. 会社概要・数字で見る実績(20秒)

  7. 締め・エントリー誘導(10秒)


会社紹介動画の構成ポイント


会社紹介動画は、BtoBの商談や展示会での使用が多いため、「信頼感の醸成」が最優先です。
数字(設立年・社員数・実績件数)・受賞歴・顧客の声など、客観的な根拠を早い段階で入れることで、視聴者の信頼を素早く獲得できます。尺は2〜3分が最も汎用性が高いでしょう。


研修動画の構成ポイント


研修動画は「理解」と「定着」が目的なので、情報の優先順位を明確にすることが大切です。
1つの動画に詰め込まず、テーマごとに5〜10分の動画に分割するのが基本です。各動画の冒頭に「この動画で学ぶこと」を提示し、末尾に「まとめ・確認ポイント」を入れる構成が、学習効果を高めます。



≫ 動画制作の費用感と構成にかかるコストの目安


two blue wooden pedestals on stage with lights


企業動画の制作費用の相場


構成づくりは制作プロセスの中でも「企画・プリプロダクション」フェーズに含まれます。費用の目安は以下のとおりです。


動画の種類

制作費用の目安

制作期間の目安

採用動画(3〜5分)

30〜80万円

4〜8週間

会社紹介動画(2〜3分)

20〜60万円

3〜6週間

研修動画(5〜15分)

30〜100万円

4〜10週間

展示会用動画(1〜2分)

15〜40万円

2〜4週間


※上記は企画・撮影・編集・ナレーション・テロップを含む一般的な相場です。内容や修正回数によって変動します。


構成づくりに費やすべき時間の目安


制作会社に依頼する場合、企画・構成の打ち合わせには通常2〜3回(各1〜2時間)かかります。
社内で構成を作ってから依頼する場合は、制作期間を約1〜2週間短縮できることもあります。ただし、プロの視点からの構成提案には「視聴者の行動変容を意識した設計」という付加価値があります。


✏️ ポイント

アドバイス:予算を抑えたい場合でも、「構成の相談だけ」をプロに依頼するのは非常に有効です。初回の無料相談を活用し、方向性を確認してから社内で肉付けする方法もあります。




≫ よくある質問


Q1. 動画の構成は自社で作るべきですか?制作会社に任せるべきですか?


A. どちらでも問題ありませんが、「目的・ターゲット・コアメッセージ」の3点は必ず社内で整理してから臨むことをおすすめします。
この3点が明確なほど、制作会社との打ち合わせがスムーズに進み、修正回数も減ります。構成の細かい表現や映像の流れは、制作のプロに任せた方が完成度が上がるケースが多いでしょう。


Q2. 構成を作ったのに「なんか伝わらない」動画になってしまう原因は?


A. 最も多い原因は「伝えたいことを詰め込みすぎている」ことです。
メッセージが複数あると視聴者の印象が分散します。「1本の動画で伝えることは1つだけ」を徹底し、それ以外の情報は別の動画や資料に切り出すことを検討してみてください。


Q3. 構成を考える際に参考にできるフレームワークはありますか?


A. 前述の「PASONA」のほか、「AIDA(注意→興味→欲求→行動)」や「SDS(Point→Detail→Summary)」も汎用性が高いです。
研修動画には「SDS」、広告動画には「AIDA」がよく合います。まずは1つのフレームワークを試してみて、慣れてきたら組み合わせるのがよいでしょう。


Q4. 動画の構成をリモートで相談することはできますか?


A. はい、可能です。Heat株式会社ではオンラインでの打ち合わせに対応しており、全国の企業様からご相談をお受けしています。
「まだ構成も決まっていない」「予算感を知りたいだけ」というご相談も歓迎しています。まずはお気軽にお問い合わせください。



≫ まとめ


動画の構成の作り方についてまとめると、以下のポイントが重要です。
  • 構成は動画の設計図。撮影・編集の前に必ず作成する

  • ターゲット・メッセージ・尺の3つを先に決めることが成功の鍵

  • 構成の作り方は7ステップで体系的に進められる

  • 「PASONA」「ストーリー型」「ハウツー型」など目的に合った型を選ぶ

  • 動画の種類によって構成のアプローチは異なる


構成をしっかり設計することで、伝わる動画・行動を生む動画が作れるようになります。とはいえ、初めて動画を制作する担当者の方にとっては、どこから手をつければよいか迷うことも多いでしょう。
Heat株式会社では、企画・構成の段階からご一緒に考え、御社の目的に合った動画の設計をサポートしています。「まだアイデアが固まっていない」という段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。



 
 
 

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