展示会PR動画の作り方と費用相場|成果を出す制作の全手順
- 3月30日
- 読了時間: 10分
展示会のブースに人が集まらない。せっかく出展しても、商談件数が思ったほど伸びない——そんな悩みを抱えていませんか?
近年、展示会の会場でPR動画を活用する企業が急増しています。動くビジュアルと音声で製品・サービスの魅力を伝えられる動画は、短い滞在時間の中で来場者の興味を引き、ブースへの集客と商談促進に大きな効果を発揮します。
この記事では、展示会PR動画の目的設定から企画・制作・当日の活用方法まで、担当者が知っておくべき全手順を丁寧に解説します。費用相場や制作期間の目安、よくある失敗例も合わせてご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
≫ この記事で分かること |
≫ 展示会PR動画とは?なぜ今、必要とされるのか |

展示会PR動画とは、展示会・見本市・商談会などのイベント会場で上映・放映することを目的として制作された映像コンテンツのことです。
会場のモニターやサイネージ(デジタル看板)に流す「ブース誘導型」のものから、商談テーブルでの説明補助に使う「製品デモ型」まで、活用シーンはさまざまです。
→ なぜ展示会で動画が有効なのか
展示会会場では、来場者はわずか数秒でブースを「見る・通り過ぎる」の判断をしています。文章パネルやカタログは、足を止めてもらわないと内容が伝わりません。
一方、動画は動き・色・音でパッシブに情報を発信できます。通路を歩く来場者の視界に自然に飛び込み、「ちょっと見てみようか」という行動を引き出せるのです。
また、展示会後にSNSやWebサイトへ転用できる点も大きなメリットでしょう。制作した動画を一度作れば、複数のタッチポイントで活用できます。
→ 動画がないブースとある場合の差
実際に展示会を取材していると、モニターで動画を流しているブースと、パネルのみのブースとでは、通行人の立ち止まり率に明確な差が生まれています。
特にBtoB企業のように「製品を実際に見せにくい」業種——ソフトウェア・コンサルティング・インフラサービスなど——は、動画で価値を可視化することが商談獲得の鍵になります。
≫ 展示会PR動画の種類と使い分け |

PR動画といっても、目的によって最適な動画の形式は異なります。事前に「何のために使うか」を明確にしておくことが、制作コストを無駄にしないコツです。
→ ブース集客型:遠くからでも目立つ映像
通路を歩く来場者の目を引くことを主目的とした動画です。テロップ・ビジュアル中心で構成され、音声がなくても内容が伝わるよう工夫されています。
尺は15〜30秒のショートループが一般的です。メッセージを絞り込み、「○○に困っていませんか?」「この課題、解決できます」といった問いかけで足を止めさせる構成が効果的でしょう。
→ 製品・サービス説明型:担当者の代わりに説明する
ブースに来てくれた方に対して、製品の機能や導入事例を分かりやすく伝えるための動画です。担当者が説明しきれない技術的な詳細や実績数値をコンパクトにまとめられます。
尺の目安は90秒〜3分。商談テーブルのタブレット・サブモニターで流すケースが多く見られます。
→ ブランディング型:企業の想いを伝える
自社の理念・ビジョン・ものづくりへのこだわりを映像で伝えるタイプです。製品の機能訴求よりも、「この会社と付き合いたい」という印象形成を目的とします。
採用目的のブースを出展する企業や、高額商材・受注型ビジネスの企業に向いているでしょう。
種類 | 主な目的 | 推奨尺 | 主な活用場所 |
ブース集客型 | 通行人の足を止める | 15〜30秒 | 大型モニター・サイネージ |
製品・サービス説明型 | 来場者への理解促進 | 90秒〜3分 | サブモニター・タブレット |
ブランディング型 | 企業への信頼・共感形成 | 2〜4分 | メインモニター・商談テーブル |
≫ 展示会PR動画の制作手順:企画から納品まで |

実際の制作フローを把握しておくと、社内調整や外注先との連携がスムーズになります。ここでは、動画制作会社に依頼した場合の一般的な流れを解説します。
→ STEP1:目的とターゲットの設定
「なぜこの動画を作るのか」「誰に、何を伝えたいのか」を明確にすることが最初のステップです。ここがブレると、完成した動画が展示会でまったく機能しません。
具体的には以下を整理しておきましょう。
出展の目的(リード獲得・ブランド認知・採用など)
ターゲット来場者のプロフィール(業種・役職・課題感)
動画を流す場所と画面サイズ
展示会の日程・ブースの構成
→ STEP2:企画・構成・絵コンテの作成
目的が定まったら、制作会社と一緒に企画を詰めていきます。どんなシーンを使うか、テロップはどう入れるか、音楽の方向性はどうするかを決める工程です。
💬 現場の声 |
現場からのひとこと |
✏️ ポイント |
「展示会まであと3週間しかない」というご相談をよくいただきます。スケジュールが逼迫しているほど、この企画工程で手を抜きたくなりがちです。しかし、方向性がぼやけたまま撮影に入ると、後から修正コストがかさむケースがほとんどです。 |
→ STEP3:撮影・素材収集
企画が固まったら、実際の撮影に移ります。自社の製品・施設・スタッフを撮影するパターンと、過去の動画素材・写真を活用するパターンがあります。
撮影日数は半日〜2日が一般的です。展示会の会場で撮影するケースもあり、その場合は事前の会場申請が必要になることがあります。
≫ 展示会PR動画の費用相場と制作期間 |

「動画制作って高いんじゃないか」と感じている担当者の方も多いでしょう。費用感を事前に把握しておくことで、社内稟議もスムーズに進みます。
→ 費用相場の目安
制作費は動画の尺・クオリティ・撮影内容によって大きく変わります。以下はHeatでの参考価格帯です。
プラン | 内容 | 費用目安 |
シンプルプラン | 既存素材・写真を活用した編集中心 | 20〜40万円 |
スタンダードプラン | 半日〜1日撮影+編集 | 40〜80万円 |
フルオーダープラン | 複数日撮影・アニメーション・ナレーション付き | 80〜150万円 |
上記はあくまで目安であり、撮影場所のロケハン費・ナレーター費・BGM使用料などが別途発生するケースもあります。見積もり段階で細かく確認しておくと安心です。
→ 制作期間の目安
✏️ ポイント |
スケジュールの目安 |
✏️ ポイント |
- シンプルプラン:約3〜4週間 |
✏️ ポイント |
- スタンダードプラン:約4〜6週間 |
✏️ ポイント |
- フルオーダープラン:約6〜10週間 |
展示会の日程が決まっているなら、少なくとも2ヶ月前には動き出すことをおすすめします。「展示会の2週間前に問い合わせた」というケースでは、クオリティか納期のどちらかを妥協せざるをえない状況になりがちです。
→ 費用を抑えるための工夫
予算が限られている場合でも、工夫次第でコストを抑えられます。
過去の写真・動画素材を最大限活用する(新規撮影を減らす)
尺を短くする(30秒以内ならコストを圧縮しやすい)
アニメーション・モーショングラフィックスを活用する(撮影なしで見栄えのある動画が作れる)
≫ 展示会当日の効果的な動画活用術 |

せっかく制作した動画も、当日の見せ方・使い方で効果が大きく変わります。動画を「ただ流す」だけでなく、来場者のアクションにつなげる工夫が必要です。
→ モニター設置の位置・高さを最適化する
目線より少し上の位置にモニターを設置することで、通路を歩く来場者の視界に自然に入ります。高すぎると見上げる形になり、疲れて見てもらいにくくなるため注意しましょう。
モニターサイズは42〜55インチが展示会ブースでは標準的です。小さすぎると動画の訴求力が落ちます。
→ 音声・字幕の設計
展示会会場は周囲の音が多く、音声が聞こえにくい環境です。そのため、字幕(テロップ)必須で動画を作ることが鉄則です。
音声については、会場のルールに応じてスピーカーを使うかどうかを判断しましょう。商談エリア用の動画なら音声オンで問題ありませんが、通路に面したモニターはミュートで字幕だけで伝わる構成にするのが現実的です。
→ 動画と営業トークを連動させる
動画は「話のきっかけ」として機能します。「今ご覧いただいていた動画の内容について、もう少し詳しくご説明できますか?」という形でスタッフが声をかけやすくなります。
💬 現場の声 |
動画を見た来場者はすでに一定の興味を持って立ち止まっています。スタッフはその状態から会話をスタートできるため、0からの声かけより格段に商談につながりやすくなります。 |
≫ 失敗しないために知っておきたい注意点 |

動画制作の現場でよく見受けられる失敗パターンを把握しておきましょう。事前に知っているだけで、無駄なコストや時間のロスを防げます。
→ 情報を詰め込みすぎる
「せっかく作るなら、製品の機能を全部伝えたい」という気持ちはよく分かります。しかし、情報を詰め込んだ動画は来場者に「難しそう」という印象を与え、かえって離脱を招きます。
展示会の動画は1本の動画で1つのメッセージが基本です。「この課題を解決できます」というシンプルな訴求に絞り込みましょう。
→ 展示会の直前に制作を依頼する
展示会の開催1〜2週間前にご相談いただくケースがありますが、この時点では対応できる制作会社が限られます。また、急ぎ対応による割増費用が発生することもあります。
繰り返しになりますが、最低でも2ヶ月前を目安にお問い合わせください。
→ 納品形式を事前に確認していない
「動画ファイルの形式が会場のモニターに対応していなかった」というトラブルは意外に多いです。会場側に使用するモニター・プレーヤーの仕様を事前に確認し、制作会社と共有しておきましょう。
一般的な納品形式はMP4(H.264)が最も汎用性が高く、無難な選択です。
≫ よくある質問 |
Q. 展示会PR動画の制作を依頼する際、何を準備しておけばよいですか?
A. 以下の情報を事前に整理しておくとスムーズです。出展する展示会の名称・日程・ブースの広さ、伝えたい製品・サービスの概要、ターゲットとなる来場者のプロフィール、過去の撮影素材や写真の有無、そして予算の目安です。これらを最初の打ち合わせでご共有いただけると、より精度の高い提案が可能になります。
Q. 展示会が終わった後も動画を活用できますか?
A. もちろん可能です。展示会用に制作した動画は、御社のWebサイトやYouTube、SNSへの転用、営業資料への埋め込み、セミナー・説明会での上映など、幅広く活用できます。最初から「展示会後の転用」を想定して企画・撮影を行うと、1本の制作コストで複数の効果が得られます。
Q. 動画の尺はどのくらいが最適ですか?
A. 目的によって異なりますが、ブース集客用なら15〜30秒、製品説明用なら90秒〜3分が目安です。来場者が立ち止まる時間は非常に短いため、「短くて分かりやすい」を優先してください。どうしても伝えたい内容が多い場合は、集客用の短尺版と詳細説明用の長尺版の2パターンを制作する方法もあります。
Q. 展示会まで日程が迫っているのですが、対応できますか?
A. 展示会まで3〜4週間以上あれば、既存素材を活用したシンプルプランでの対応が可能な場合があります。まずはご相談ください。ただし、撮影を伴うプランや修正対応を含む場合は6週間以上の余裕をもってご依頼いただくことをおすすめします。
≫ まとめ |
展示会PR動画についてまとめると、以下のポイントが重要です。
動画の種類は「ブース集客型」「製品説明型」「ブランディング型」の3つがあり、目的に応じて使い分けることが大切
費用の目安は20〜150万円、制作期間は3〜10週間が一般的
スケジュールは展示会の2ヶ月前には動き出すことが理想
当日は字幕設計・モニター位置・営業トークとの連動が成果を左右する
情報の詰め込みすぎや直前依頼が、よくある失敗パターン




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