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Web制作のワイヤーフレームとは?作り方から重要性まで徹底解説

  • 4月7日
  • 読了時間: 10分
「Webサイトをリニューアルしたいけど、どこから手をつければいいか分からない」「制作会社に依頼したら、イメージと全然違うものが上がってきた」——そんな経験をされたことはないでしょうか。
Web制作における認識のズレは、多くの場合「ワイヤーフレーム」が不十分なことが原因です。ワイヤーフレームとは、Webページのレイアウトや機能を整理した視覚的な設計図のことを指します。これをしっかり作り込んでおくだけで、制作のスピードとクオリティが格段に変わります。
この記事では、ワイヤーフレームの基本から作成手順・おすすめツール・実際の事例まで、企業のマーケティング担当者の方が知っておくべき内容をすべて解説します。制作会社とのやり取りがスムーズになるヒントも盛り込みましたので、ぜひ最後までお読みください。


≫ この記事で分かること




≫ ワイヤーフレームの基本とは


woman in green shirt sitting in front of computer


ワイヤーフレームの定義とその役割


ワイヤーフレームとは、Webページの「骨格」を表す設計図です。デザインの色やビジュアルは含まず、ページ上のどこに何を配置するかを示すレイアウト図になります。
建築で例えると、間取り図に近いイメージでしょうか。完成したおしゃれな内装ではなく、部屋の配置や動線を確認するための図面です。Web制作においても、まず骨格を確定させることで、その後のデザイン・開発作業が大きくスムーズになります。
ワイヤーフレームが示す主な要素は以下のとおりです。
  • ページ全体のレイアウト構造

  • ナビゲーション(メニュー)の配置

  • テキストや画像が入るエリアの位置

  • ボタンやフォームなどのUIパーツの場所

  • ページ間の遷移・リンクの関係性


デザインカンプ・プロトタイプとの違い


ワイヤーフレームに似た言葉として「デザインカンプ」「プロトタイプ」があります。それぞれの違いを整理しておきましょう。


種類

目的

色・デザイン

インタラクション

ワイヤーフレーム

レイアウトの確認

なし(白黒)

なし

デザインカンプ

視覚デザインの確認

あり

なし

プロトタイプ

操作感・導線の確認

あり(場合による)

あり


Web制作の流れは「ワイヤーフレーム → デザインカンプ → プロトタイプ → コーディング」の順番で進めることが一般的です。ワイヤーフレームはその最初のステップであり、後工程のすべての土台になります。


ワイヤーフレームが必要なページの種類


すべてのページでワイヤーフレームが必要とは限りません。ただし、以下のようなページは必ず作成することをおすすめします。
  • トップページ(サイト全体の印象を左右するため)

  • サービス・製品紹介ページ(コンバージョンに直結するため)

  • お問い合わせ・資料請求ページ(フォームの設計が重要なため)

  • LP(ランディングページ)(導線設計が成果に直結するため)


特にLPは、ページ1枚でユーザーをコンバージョンへ導く必要があります。ワイヤーフレームの段階でしっかり導線を検討しておくことが、成果に直結するでしょう。



≫ ワイヤーフレーム作成の手順


man holding camera


ステップ1:目的とターゲットを明確にする


ワイヤーフレームを作る前に、まず「このページで何を達成したいか」を言語化しましょう。目的が曖昧なまま作り始めると、レイアウトの優先順位が定まらず、後から大幅な修正が発生します。
確認すべき主なポイントは次のとおりです。
  • ページのゴール(資料請求・問い合わせ・購入など)

  • ターゲットユーザーの属性・課題・検索意図

  • 競合サイトの構成・差別化ポイント

  • サイト全体のページ数と情報設計(サイトマップ)


この段階を丁寧に行うことで、ワイヤーフレームのクオリティが大きく変わります。


ステップ2:ラフスケッチで骨格を描く


目的が定まったら、まず紙やホワイトボードにラフスケッチを描きます。ツールを使う前に手描きで考えることで、頭の中のアイデアを素早く形にできます。
この段階では完成度より「構成の検討」が目的です。ヘッダー・メインビジュアル・コンテンツエリア・CTAボタン・フッターといった大まかなブロックを配置するだけで十分でしょう。


💬 現場の声

現場ポイント: ラフスケッチは「15〜30分」で描ける程度の解像度が適切です。ここに時間をかけすぎると、後の修正時に心理的な抵抗が生まれます。あくまで「たたき台」として活用しましょう。


ステップ3:ツールで清書・共有する


ラフスケッチをもとに、ワイヤーフレーム専用ツールやデザインツールで清書します。この段階で初めてデジタル化し、チームや制作会社と共有できる状態にするわけです。
清書のポイントは以下のとおりです。
  1. テキストエリアには実際に近い文字数・内容を入れる

  2. 画像エリアはサイズ感がわかるように枠で表現する

  3. ボタンやリンクの文言も仮でよいので入れておく

  4. スマートフォン用のレイアウトも作成する(レスポンシブ対応のため)


制作会社への共有時は、ツールの共有リンクを使うか、PDFで書き出して渡すと確認がスムーズです。作成から共有まで、慣れれば1〜3営業日ほどで完了します。



≫ Web制作におけるワイヤーフレームの重要性


person sitting near chain while using MacBook Pro


認識のズレをゼロに近づける


ワイヤーフレームが最も大きな効果を発揮するのは、「クライアントと制作会社の認識合わせ」です。言葉だけで「サービスの特徴を目立たせたい」と伝えても、受け取り方は人によって異なります。
視覚的な設計図があることで、両者が同じ完成イメージを持ちながら制作を進められます。これにより、「イメージと違う」「追加修正が増えた」といったトラブルが大幅に減るでしょう。


修正コストを大幅に削減できる


Web制作において、修正は「どの工程で発生するか」によってコストが大きく変わります。デザインやコーディングが完了した後に「やっぱりレイアウトを変えたい」となると、修正費用は数万円〜数十万円になることもあります。
一方、ワイヤーフレームの段階であれば修正はほぼ無料か数千円で対応できます。早い段階での確認・修正が、プロジェクト全体のコストを抑える最善策です。


✏️ ポイント

費用感の目安: ワイヤーフレーム作成は、制作会社に依頼する場合で5〜20万円程度が相場です。ページ数や複雑さによって変動しますが、後工程での修正コストを考えると十分に投資価値があります。


チーム内のコミュニケーションが円滑になる


ワイヤーフレームは、社内の関係者間でも効果を発揮します。マーケティング担当者・経営層・営業担当・外部の制作会社が同じ図面を見て議論できるため、会議の生産性が上がります。
特に「承認フロー」が複雑な企業では、ワイヤーフレームを使った段階的な確認が重要です。デザイン完成後に「上司から方針転換を指示された」というケースを防げるでしょう。



≫ ワイヤーフレームのツール比較


man in black framed eyeglasses holding black video camera


主要ツールの特徴と料金比較


ワイヤーフレーム作成に使えるツールは数多く存在します。以下の表で代表的なツールを比較してみましょう。


ツール名

月額費用(目安)

難易度

特徴

Figma

無料〜約2,000円/人

チーム共有・リアルタイム編集が得意

Adobe XD

約2,728円/月

Adobe製品との連携に強い

Cacoo

約600〜1,800円/人

日本語対応・図解ツールとして使いやすい

Balsamiq

約1,200円/月

手描き風デザインで素早くラフを作れる

PowerPoint / Keynote

買い切り or 無料

ツール導入不要、社内共有しやすい


初心者におすすめのツール


Web制作に不慣れな担当者には、まずFigmaかPowerPointから始めることをおすすめします。Figmaは無料プランでも十分な機能が使え、制作会社との共有がしやすいツールです。
一方、社内承認のためのプレゼンが必要な場合は、PowerPointで作成したほうが関係者に共有しやすいメリットがあります。状況に応じて使い分けるとよいでしょう。


プロが使うツールの選び方


制作会社やデザイナーが複数人でプロジェクトを進める場合は、Figmaが現在の業界標準となっています。リアルタイムで複数人が編集でき、コメント機能でフィードバックをやり取りできます。
クライアント側もFigmaのアカウントを作成しておくと、制作会社から共有リンクをもらうだけで確認・コメントができます。無料プランで利用可能なので、ぜひ導入を検討してみてください。



≫ 実際の事例紹介


a room with a desk and a chair


事例1:採用サイトリニューアルでワイヤーフレームが奏功


あるメーカーの人事部が採用サイトのリニューアルを進めた際の事例です。以前は制作会社に丸投げしていたため、「会社の雰囲気が伝わらない」「離脱率が高い」という課題を抱えていました。
リニューアルの際にワイヤーフレームの段階から人事・広報・経営者が参加してレイアウトを検討した結果、「候補者が知りたい情報」と「会社が伝えたい情報」を整理した構成を作れました。
結果として、制作期間は約6週間、修正回数は前回比で60%削減。ページ完成後の応募率も約1.5倍に向上したとのことです。


事例2:LPのワイヤーフレームで広告効果を改善


あるサービス企業のマーケティング担当者が、広告のLPをリニューアルした事例です。以前はデザインカンプを見てから修正を繰り返していたため、制作期間が2〜3ヶ月かかっていました。
ワイヤーフレームを先に作り、コピーライティング・CTAの位置・フォームの項目数まで細かく設計してから制作に入ったところ、制作期間を約3〜4週間に短縮。コンバージョン率も約20%改善されました。


💬 現場の声

担当者の声: 「最初はワイヤーフレームを作る工数が無駄に思えた。でも結果的に総制作時間が半分以下になった。もっと早く取り入れればよかった」




≫ よくある質問


Q1. ワイヤーフレームは発注者が用意するべきですか?


必ずしも発注者が用意する必要はありません。制作会社がヒアリングをもとに作成するケースも多いです。ただし、あなた自身がラフスケッチや参考サイトをまとめておくことで、制作会社とのすり合わせが格段にスムーズになります。
可能であれば、「こんな構成にしたい」という簡単なメモや手書き図を事前に用意しておくとよいでしょう。


Q2. ワイヤーフレームの作成にはどのくらいの時間がかかりますか?


ページ数や複雑さによって異なります。シンプルな5〜10ページ程度のサイトであれば、2〜5営業日が目安です。LPや大規模サイトでは1〜2週間かかることもあります。ツールに不慣れな場合はさらに時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。


Q3. スマートフォン用のワイヤーフレームも必要ですか?


はい、現在はスマートフォンからのアクセスがPCを超えているケースも多く、スマートフォン用のワイヤーフレームは必須です。PCとスマートフォンではレイアウトの優先順位が変わるため、両方作成することをおすすめします。
特にナビゲーション・CTAボタンの位置・フォームのUI設計は、スマートフォンで大きく変わる場合があります。


Q4. ワイヤーフレームがあっても追加費用が発生することはありますか?


制作途中での仕様変更・コンテンツの追加・ページ数の増減などが発生した場合、別途費用が発生することがあります。そのため、ワイヤーフレームの段階で「ページ数・主要コンテンツ・機能の要件」を確定させておくことが重要です。
制作会社と契約する際は、変更が生じた場合の費用感について事前に確認しておくとトラブルを防げます。



≫ まとめ


Web制作のワイヤーフレームについてまとめると、以下の3点が重要なポイントになります。
  • ワイヤーフレームはWeb制作の設計図であり、レイアウト・導線・情報設計を視覚化するもの

  • 早い段階で作成・確認することで、修正コストを大幅に削減できる

  • FigmaやCacooなど目的に合ったツールを選ぶことで、チーム内外の連携が格段に効率化される


ワイヤーフレームは「制作会社に丸投げするもの」ではなく、発注者側も理解して積極的に関与することで、より良い成果物が生まれます。御社のWebサイトやLPが「なんとなく見づらい」「コンバージョンにつながらない」と感じているなら、まず設計図の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。
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