動画制作の相場を徹底解説|費用の内訳と失敗しない発注術
- 3 時間前
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「動画制作を依頼したいけれど、いくらかかるのか見当もつかない」。そう感じている担当者の方は、とても多いのではないでしょうか。
見積もりを取ってみたら30万円と言われた。別の会社では150万円と言われた。同じような動画なのに、なぜここまで差が出るのか——。費用の根拠が見えないまま発注を決めるのは、誰でも不安なものです。
この記事では、動画制作の相場を種類別・工程別に詳しく解説します。費用の内訳や、見積もりで注意すべきポイントも紹介しますので、ぜひ予算計画の参考にしてください。
≫ この記事で分かること |
≫ 動画制作の相場は「種類」によって大きく変わる |

動画制作の費用に「正解の金額」はありません。目的・尺・品質レベルによって、相場は大きく異なるからです。
まずは「そもそも何のための動画か」を整理するところから始めましょう。
→ 企業動画の主な種類と相場の目安
企業が制作する動画は、大きく以下のカテゴリーに分けられます。
動画の種類 | 尺の目安 | 費用相場(税抜) |
採用動画 | 2〜5分 | 30〜100万円 |
会社紹介動画 | 2〜5分 | 30〜120万円 |
研修・教育動画 | 5〜30分 | 20〜80万円 |
展示会・イベント動画 | 1〜3分 | 20〜60万円 |
サービス紹介動画 | 1〜3分 | 15〜80万円 |
SNS・Web広告動画 | 15〜60秒 | 10〜50万円 |
採用動画や会社紹介動画は、インタビュー撮影・複数ロケーション・テロップ演出などが重なりやすいため、費用が高くなる傾向があります。
研修動画はスライドベースでも制作できるため、比較的コストを抑えやすい種類です。
→ 相場に幅がある理由
「30〜100万円」という幅が大きく感じられるかもしれません。この幅は主に次の要素で決まります。
撮影日数(半日・1日・複数日)
出演者の有無(社員のみ or タレント起用)
ロケーション数(社内のみ or 複数拠点)
アニメーション・グラフィックの量
ナレーション・BGMのグレード
同じ「採用動画」でも、社内1か所で代表インタビューのみ撮影するケースと、複数拠点で社員20名に取材するケースでは、費用が倍以上変わることも珍しくありません。
≫ 動画制作費の内訳を知っておこう |

見積書を受け取ったとき、「この金額の根拠は何だろう?」と疑問に思ったことはないでしょうか。費用の内訳を理解しておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
→ 企画・ディレクション費
動画制作は「何を伝えるか」の設計から始まります。企画立案・構成案の作成・絵コンテの作成などにかかる費用が、ディレクション費として計上されます。
相場は5〜20万円程度。プロジェクトの規模が大きいほど、この費用も上がる傾向にあります。
ここをしっかり行うかどうかが、動画のクオリティに直結します。「企画費ゼロ」の見積もりには、注意が必要です。
→ 撮影費
カメラマン・照明・音声スタッフなどの人件費と、機材費が含まれます。1日あたり10〜30万円が目安です。
半日撮影なら6〜15万円前後になることが多いでしょう。複数のカメラを使う場合や、ドローン撮影が加わる場合は、別途費用が発生します。
→ 編集・後制作費
撮影した素材をカット・整理し、テロップ・BGM・カラーグレーディング(色調整)などを加えていく作業です。
尺や演出量にもよりますが、10〜40万円が一般的な相場感です。モーショングラフィックス(動くグラフィック)を多用する場合は、さらに費用が上がります。
→ その他の費用
費用項目 | 相場目安 |
ナレーション収録 | 3〜8万円 |
BGM・効果音ライセンス | 1〜5万円 |
出演者(モデル・俳優) | 5〜30万円〜 |
スタジオ使用料 | 3〜15万円/日 |
字幕・翻訳 | 2〜10万円 |
これらのオプション費用が積み重なることで、最終的な金額が変わります。見積もりの段階で、何が含まれていて何が含まれていないかを確認することが大切です。
≫ 「安い見積もり」に潜むリスクとは? |

「とにかく安く作りたい」という気持ちはよく理解できます。しかし、相場より極端に安い見積もりには、いくつかのリスクが潜んでいることも事実です。
→ 品質面でよくあるトラブル
格安プランにありがちな問題として、次のようなケースが報告されています。
映像が暗い・ピントが合っていない
テロップのフォントやデザインが素人っぽい
BGMが著作権フリーでない素材を使用していた
修正回数が1〜2回に限定されており、希望通りに仕上がらなかった
特に著作権の問題は深刻です。制作後に発覚すると、動画の公開停止や損害賠償につながる可能性もあります。
💬 現場の声 |
現場からひとこと |
✏️ ポイント |
見積もりが安い理由を必ず確認してください。「テンプレート制作のみ」「修正は1回限り」「著作権処理は別途」といった条件が隠れている場合があります。 |
→ 修正・サポート体制の確認も必須
動画制作は「完成形を見て初めてイメージと違うと気づく」ことが多いものです。修正対応の回数・期間・費用が契約に明記されているかどうかを、発注前に必ず確認しましょう。
修正2〜3回まで無償対応を標準としている制作会社を選ぶと、安心して依頼できます。
≫ 費用を左右する5つのポイント |

「できるだけ品質を落とさず、コストも抑えたい」というのが、多くの担当者の本音ではないでしょうか。費用を決める主な要素を理解しておくと、無駄なコストを削減しやすくなります。
→ ポイント1:尺(動画の長さ)
動画が長くなるほど、撮影・編集の工数が増えます。「とりあえず長めに」と考えがちですが、視聴者の集中力が持続するのは平均2〜3分と言われています。
目的に合った適切な尺を設定することが、コストと効果の両面で重要です。
→ ポイント2:撮影場所の数
ロケーション(撮影場所)が増えると、移動費・スタッフの拘束時間・機材の搬入コストが増加します。1〜2か所にまとめるだけで、費用をかなり抑えられます。
複数拠点を取材したい場合は、一部の映像をリモートや既存素材で代替する方法も検討してみましょう。
→ ポイント3:アニメーション・グラフィックの量
実写映像だけで構成するよりも、モーショングラフィックスやアニメーション演出を加えると費用は上がります。
「全編アニメーション」と「実写メインで一部グラフィック挿入」では、20〜50万円以上の差が生じることもあります。
→ ポイント4:出演者の手配
社員に出演してもらう場合と、プロのタレント・モデルを起用する場合では、費用が大きく変わります。
採用動画であれば、実際の社員が出演する方が視聴者の共感を得やすいという現場の知見もあります。コストと効果の両方を考慮して決めましょう。
→ ポイント5:修正・納品形式の取り決め
修正回数の上限・最終データの形式(MP4・MOVなど)・納期を事前に合意しておくことで、追加費用の発生を防げます。
「修正の度に費用が発生する」という契約になっていないか、必ず契約書で確認してください。
≫ 動画制作会社の選び方と相見積もりのコツ |

費用相場を把握したら、次は実際に制作会社を選ぶ段階です。相見積もりを取ることは、費用の妥当性を確認するうえでとても有効な方法です。
→ 相見積もりは最低3社から取る
2〜3社以上から見積もりを取ることで、相場感がつかめます。価格だけでなく、提案内容・実績・コミュニケーションの丁寧さも比較しましょう。
1社だけで判断すると、その金額が高いのか安いのかを客観的に評価できません。
→ 見積書で確認すべき7項目
見積書を受け取ったら、以下の項目が明記されているか確認してください。
企画・ディレクション費の有無
撮影日数・場所・スタッフ人数
編集・ポスプロ(後制作)の工数
修正回数と追加費用の条件
納品形式・ファイルの仕様
著作権の帰属(制作会社 or 発注者)
支払い条件(前払い・後払い・分割)
⚠️ 注意点 |
特に注意したいのが著作権の帰属です。 |
✏️ ポイント |
納品後も著作権が制作会社に残る契約では、動画を自由に改変・転用できない場合があります。「著作権は納品後に御社に譲渡」と明記されているか確認しましょう。 |
→ 実績・ポートフォリオを必ず確認する
費用が同じでも、制作物のクオリティは会社によって大きく異なります。必ず過去の制作実績・サンプル動画を確認したうえで依頼先を選びましょう。
御社の業界・目的に近い実績がある会社に依頼すると、より的確な提案を受けやすくなります。
≫ よくある質問 |
Q1. 予算が10万円以下でも動画制作を依頼できますか?
A. 依頼できる内容は限られますが、短尺のSNS動画(15〜30秒)やスライド形式の研修動画であれば、10万円前後で対応している会社もあります。ただし、撮影・ナレーション・アニメーションなどを含む本格的な動画制作には、最低でも20〜30万円程度の予算を確保することをおすすめします。
Q2. 見積もりだけお願いすることはできますか?
A. ほとんどの動画制作会社では、見積もりの相談は無料で受け付けています。「まだ発注を決めていない」という段階でも、相談してみることをおすすめします。Heat株式会社でも無料でご相談いただけますので、お気軽にどうぞ。
Q3. 動画が完成するまで、どのくらいの期間がかかりますか?
A. 一般的な企業動画(採用・会社紹介など)の場合、企画から納品まで4〜8週間が目安です。撮影が複数日にわたる場合や、修正が多くなる場合は、さらに期間が延びることもあります。展示会やイベントに間に合わせたい場合は、逆算して早めに動き出すことが重要です。
Q4. 動画制作の費用は経費として計上できますか?
A. 企業の広告宣伝・採用活動・社員研修などを目的とした動画制作費は、一般的に広告宣伝費・採用費・研修費などとして経費計上できるケースが多いです。ただし、資産性が高いと判断される場合は資産計上が必要なこともあります。詳細は顧問税理士にご確認ください。
≫ まとめ |




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